子育て世代にも平屋住宅は人気?その理由を間取り図で詳しく解説
バリアフリーな平屋は老後のセカンドライフのための住まい……そんなイメージは、ひと昔前のこと。今、平屋建て住宅は若い子育て世代に注目され、人気を集めています。“これからの生活”を考える若い世代だからこそ、需要が高まっている「平屋住宅」の人気の理由を間取りでご紹介!子育て世代にとっての「平屋の魅力」に迫ります。
1.子育て世代に人気の平屋の魅力
1-1.家事動線がシンプルで、家事がラク!
家事に育児に仕事に……と大忙しの子育て世代にとっての平屋の魅力は、なんといってもワンフロアで家事動線が完結するシンプルな間取り!「家事が圧倒的にラク! 」というのが人気の理由です。たとえば、こちらの間取りの平屋(延床面積98.12㎡)の場合。
DK(ダイニング・キッチン)を家の中心に配置した間取りで、キッチン→洗面(洗濯機)→浴室と一直線での移動ができます。また、キッチンには勝手口があり、外からの直接アクセスも可能。スーパーマーケットで買ってきた食材を、すぐにキッチンに運び込める動線は本当に助かりますよね。一階の洗濯機で洗濯した洗濯物を、ベランダなどのある二階へ持って上がって干して……という階段の上り下りの面倒も、平屋なら無縁です。しかし、家の外に洗濯物を干すことに抵抗があるという場合は、室内干しできるランドリールームをつくっておくのがオススメです。また、ワンフロアなので、単純に掃除もラクというシンプルなメリットもあります。
1-2.バリアフリーで、小さい子どもにも安心
階段がなく、バリアフリーな平屋の間取りは、転落事故が心配な小さな子どもたちにとっても安心です。こちらの平屋(延床面積90.26㎡)は、階段がないのはもちろんですが、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)から屋外へオープンテラスがつながっていて、シームレスに行き来が可能です。
1-3.オシャレな勾配天井や、大空間が叶う
二階部分がないため天井を高くとることができ、勾配天井などオシャレな抜け感のある空間づくりが叶うのも平屋の魅力の一つ。
また二階建てに比べて、構造となる柱への配慮も少ない平屋建て住宅なら、一部屋を広くとることもでき、開放感のある広々としたLDKも叶います。上の間取り図の平屋の場合、リビングが勾配天井となり、LDKだけで20帖という広々とした空間となります。
1-4.家族のコミュニケーションが自然と生まれる
ワンフロアの平屋は、リビングを中心に間取りを考えることで、どの部屋へ行くにもリビングを通る動線となり、家族とのコミュニケーションがとりやすいのも魅力です。子どもが小さくてまだ目が離せない時期には、キッチンで料理をしながら、リビングで遊ぶ子どもを見守ることができます。子どもが大きくなってきて、プライベートな時間が多くなってきても、帰宅すれば必ずリビングを通るので、言葉も交わしやすいでしょう。
1-5.地震に強い
二階建て、三階建てなどの多層階住宅に比べて、重心が低く建物自体が揺れにくい平屋は、比較的地震に強いという特徴もあります。地震大国の日本に暮らす私たちにとっては、頼もしい住まいなのです。一方、二階などの高層階がないということは、万が一の水害では心配な側面も。特に、水害が心配されるエリアに建てるなら、家の土台自体を高くしておくなど、万が一の備えが必要です。
2.デメリットも知って、賢い選択を
子育て世代に人気の平屋ですが、メリットの裏返しのデメリットもありますので、きちんとおさえておきましょう。
2-1.建築費が高くなる傾向も
平屋建て住宅の場合、二階建て住宅に比べて屋根や基礎部分の面積が広くなるため、建築費が高くなる傾向があるといわれます。「思ってたより建築費用が高くて、平屋をあきらめた……」なんて声もあるほど。ただ、実際の延べ床面積は、階段や廊下部分がない分、安くなるという差し引きもあり、必ず平屋の方が高くなるというわけでもないようです。
2-2.間取りには、平屋ならではの配慮が必要
平屋を建てたという先輩からは、通風や採光の面では不利なので、トップライトやファンを設置するなど配慮したという経験談が。防犯の観点からも、玄関の電子キーや、窓は防犯ガラスにするといった工夫をするなど、平屋ならではの間取りの注意点があります。
2-3.人気を背景に手ごろな企画商品も登場!
平屋は、建築費が高くて手が出なかったとあきらめたという声をご紹介しましたが、近年の平屋人気を背景に、比較的ローコストな標準仕様を備えた平屋の企画商品も登場しています。デメリットはあっても、やはり無駄がなく住みやすいと人気の平屋。高いとあきらめる前に、企画商品なども踏まえて検討してみる余地はあるのではないかと思います。
予算に応じた家づくりを得意とするアイダ設計からも、平屋の企画商品「オープンテラスのある平家」が登場。さまざまな世代に向けて独自調査を実施し、そこから導き出されたお客様の要望をもとにつくられました。