建売住宅を建つ前に購入することは可能?契約の流れ・メリットを紹介
建売住宅は完成済みの物件を購入するだけでなく、建築前や建築中の段階から契約することも可能です。
完成前の建売住宅を購入することで、基礎工事や構造部分を確認できる安心感や、人気の高い区画を早めに選べるメリットがあります。一方で、完成後の住まいを具体的にイメージしにくい点や、引渡しが遅れる可能性といったリスクも伴うので、こうした特徴を理解して検討し、自身のライフスタイルや資金計画に合った住まいを選びましょう。
当記事では、建売住宅を完成前に購入するメリットやデメリット、契約の流れ、実際の事例を解説します。建売住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.建売住宅を建つ前に購入することは可能?未完成物件に関する契約の流れ
建売住宅は、建築前や建築中の段階でも購入が可能です。購入する条件として「建築確認を取得済みである」というものがありますが、建築確認が下りていない物件は広告自体ができないため、ポータルサイトなどに掲載されている建築後の建売住宅も問題なく購入できます。
契約の流れは完成後に購入する場合とほぼ同じです。まず購入の意思を不動産会社へ伝え、土地と建物を一体とした売買契約を締結し、手付金を支払います。その後、建設工事が進み、完成時には契約通りかを確認する検査を行います。検査で問題がなければ残代金を支払い、引渡しを受けて入居という流れです。
ただし、建売住宅は不動産会社が設計した仕様で建築されるため、注文住宅のように自由な間取り変更はできません。軽微な設備の変更に応じてもらえる場合はありますが、大幅な修正は難しいことを理解しておきましょう。また、安心して住宅を購入するためには契約時点で建物の内容を十分に把握する姿勢が不可欠です。
2.建売住宅を建つ前に購入するメリット
建売住宅を建築前や建築中に購入することには、完成物件にはない複数のメリットがあります。好条件の区画を早めに選べるだけでなく、施工状況を直接確認できる安心感も大きな魅力です。ここでは代表的なメリットを解説します。
2-1.好条件の区画を選べる
建築前や建築中に契約することで、複数の区画から条件のよい土地を選択できるのが大きなメリットです。
分譲地は角地や南向きの区画など人気の高い土地から順に売れていく傾向があるため、完成後ではすでに選択肢が限られてしまう場合があります。早い段階で契約すれば、立地や日当たり、隣地との距離など生活の快適性に直結する要素を重視して区画を選ぶことが可能です。
周辺環境や交通アクセスも含めて、理想的な住環境を確保できることは、建築前に購入する大きなメリットと言えます。
2-2.建築状況を確認できる
未完成物件を購入した場合、建築の進行状況を実際に見学できるため、安心感を得やすいのが特徴です。基礎や構造材といった完成後には見られない部分を確認でき、施工の丁寧さや使用される資材を自分の目で確かめられます。
また、現場を訪れると職人の作業の様子を直接感じられるだけでなく、工事の進み具合について不動産会社へ質問することも可能です。建築の過程を知ることで、住まいへの愛着や信頼感も高まり、安心して入居準備を進められます。
2-3.ライバルが少なく競争率が低い
完成済みの建売住宅は、内覧を希望する人が集中し契約競争が激しくなるケースが多くあります。しかし、建築前や建築中の段階では購入を決断できる人が限られているため、競争率が低く比較的スムーズに契約できる可能性があります。
特に駅近や人気学区など需要が高いエリアでは、完成物件はすぐに売り切れてしまうことも珍しくありません。早い段階で購入を検討すれば、希望条件に合った住まいを確実に確保できるチャンスが広がります。慎重かつ早めの決断が満足のいく購入につながるでしょう。
2-4.入居準備の時間を確保できる
建築前に購入する場合、完成までに数か月から半年ほどの時間があるため、引っ越し準備や生活設計を余裕をもって整えられます。住宅ローンの詳細な検討や火災保険の選定、家具や家電の購入計画などを段階的に進められるため、慌ただしい決断を避けられます。
また、賃貸住宅に住んでいる場合は退去の時期を調整しやすく、家賃とローン返済が重なる期間を短縮できる可能性もあります。新生活に向けて計画的に準備を整えられることは、完成済み物件を購入する場合には得られない大きなメリットです。
3.建売住宅を建つ前に購入するデメリット
建売住宅を建築前や建築中に契約することは、好条件の区画を選べるなどのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。具体的には、完成前に購入するため、実際の住まいを具体的に想像しにくい点や、天候・工事の進行による引渡し時期の遅延リスクなどが考えられます。安心して購入するためには、これらのリスクを理解した上で判断することが大切です。
3-1.完成後の住まいを具体的にイメージしにくい
建築前や建築中に契約する場合、間取りや仕上がりを図面やパースで確認するしかなく、完成後の姿を想像するのが難しい点が大きなデメリットです。特に室内の広さや採光、動線などは図面だけでは分かりにくく、実際に生活したときの感覚を掴むのは難しいでしょう。また、外構や庭の使い勝手といった要素も完成後にならないと確認できません。
この不安を和らげる方法としては、同じ施工会社が手掛けたモデルハウスを見学するのがおすすめです。仕様や設備が近い物件を参考にすることで、完成後の生活をイメージしやすくなります。
3-2.引渡し時期がずれる可能性がある
未完成物件では、引渡しが予定通りに行われないリスクがあります。建築工事は天候や資材の調達状況に左右されるため、計画通りに工事が進まないことも珍しくありません。また、建築確認や行政手続きの遅れが生じれば、引渡しがさらに先延ばしになる場合もあります。
予定していた入居時期がずれると、賃貸の退去や引っ越し準備のスケジュールに影響が出てしまいます。契約時のスケジュールにはある程度の余裕をもち、必要に応じて不動産会社と工事の進捗を確認しましょう。
3-3.他区画の価格変動によるリスクがある
分譲地内で複数棟が販売されている場合、購入後に他の区画が値下げされることがあります。特に日当たりの悪い区画や人気が低い場所は販売が長引き、価格が下がるケースも見られます。その結果、先に購入した区画との価格差が生まれ、資産価値に影響する可能性があります。
購入者としては損をした気分になることもありますが、人気の高い条件のよい区画を早めに確保できたと考えれば、メリットと表裏一体とも言えます。とは言え、契約時には市場動向を確認し、価格変動リスクも理解しておくことが望ましいでしょう。
4.アイダ設計は建築中の建売住宅も購入可能
アイダ設計では、完成後の建売住宅だけでなく、建築前や建築中の物件も販売しています。建築途中で契約した場合には、弊社が手掛けた他の完成現場を見学する機会もご用意し、完成後の住まいを具体的にイメージしやすいよう配慮しています。
実際の事例では、結婚を機に新居を探していたご夫婦が、基礎工事中の段階で契約を決断されました。当初は不安もあったものの、広い庭や駐車場、ゆとりのあるリビングなど理想に合った住まいを選べたことで、入居後は「注文住宅のようだ」と友人に驚かれるほど満足度の高い暮らしを実現しています。担当営業の丁寧なフォローも安心につながり、建築中から完成後まで納得感のある購入体験となりました。
また、アイダ設計では未着工の現場であればカラーセレクトも対応可能です。建売住宅を早めに購入しようと検討している方は、ぜひ一度アイダ設計にご相談ください。
まとめ
建売住宅を建築前や建築中に購入すると、人気区画を早めに確保できる、施工の様子を直接確認できるなど多くのメリットがあります。ただし、完成後の姿を具体的に想像しにくい点や、引渡しの遅延リスクもあるため、事前に十分な理解と確認が欠かせません。
アイダ設計では建築中の物件も見学や相談が可能で、購入後の暮らしをイメージできるよう対応しています。安心して理想の住まいを選ぶなら、アイダ設計の住宅をぜひご検討ください。
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