後悔しない家を建てるために!プロに教わる「家づくりノート」の作り方
家を建てようかなと考え始めたら、ぜひ着手したいのが「家づくりノート」作り。
今回、家づくりのプロにアドバイスをいただきながら、実際に「家づくりノート」作りにチャレンジしてみました!後悔しない家づくりのために役立つ「家づくりノート」の作り方を、ご紹介します。
そもそも、「家づくりノート」とは?
「家づくりノート」とは、これから建てる家に関するさまざまなアイデアを書き込んだノートのこと。もちろん、パソコンやスマートフォンのメモ機能などでも構いません。大切なのは、自分や家族が、新しい家でどんな暮らしをしたいのか、そして理想の暮らしのためには、どんな「家」がいいのか? 具体的なイメージを、“見える化”することです。
作り方に決まりはありませんが、おおよそ次のような内容を順番に書き出していくと、考えをまとめやすいし、理想の家づくりに役立つものになるようです。
- 現状の住まいの不満点・理由(できれば、どうしたいかの解決策)
- 新居でやりたいこと! どんな風に暮らしたいか
- 住まいに求める条件・要望/どんな風に暮らすのか
- どんな設備・機能がほしいか
- 雑誌などの写真を切り抜いてスクラップブックのようにイメージをまとめる
- 内容の優先順位をつける
まとめた内容から、自然と、あるべき新居の形が立ち上がってくるくらいまで具体的に落とし込むことができれば、いざ家が建ってみたら「思ってたのと違う!」なんてことにはならないはず!
それでは、さっそく「家づくりノート」を作っていきましょう。
1. 今の住まいの不満点を洗い出す
まずは、「現在の不満点」というページを作って、不満点を書き込んでいきます。
たとえば……
- とにかく寒い!外気より気温が低い。厚着して外に出たら、それほど寒くなかった! なんてことは日常茶飯事。
- 向かいの建物がすぐ目の前に迫っていて、特に冬の低い日差しが遮られてしまう。LDKが暗いのが不満。
- キッチンレンジの換気が弱い気がする。肉を焼くと、家中、焼き肉臭がひどい!など
いざ考えてみても、もっとあったはずのあれやこれやの細かい不満ポイントが思い出せないこともあるかもしれません。これは、時間をかけて、日ごろから準備しておくのもポイントです。また、自分だけでなく、家族みんなの不満な点を書き出しておくこともお忘れなく。
「今の住まいの不満点を洗い出す」ポイント
- 日常的に、不満点や気付いた点をメモっておくのがオススメ
- 具体的であればあるほど、家のプランに反映しやすくなるため、細かすぎると思うことでもリストアップしておくこと
2. 新居でやりたいことを考える
続いては、夢を膨らませるパート。新居でやりたいことを、リストアップしていきます。
あまり現実に落とし込みすぎると、予算の都合が……など考え出しちゃってアイデアが広がらないので、まずはなんでもあげてみるのがいいみたいです。具体的な設計段階で、予算に見合う範囲で、小さくてもかたちにできる可能性を残しましょう。たとえば……
- 日当たりのいい庭で、好みの花木や草花を植えまくり愛でたい。広いキッチンでのびのび料理したい。オーブンでパイや鶏の丸焼きとか作りたい。
- 収納場所を気にせず、好きな器を買いまくりたい。専用の書斎で、気兼ねなくオンラインミーティングや仕事に集中したい。
ここでありがちなのが、「自分自身がやりたいこと」ばかりになってしまうことだそう。パートナーや子どもたちの希望が置いてけぼり! なんてことにならないようにご注意を。 家族と話しながら、一緒に書いていくのがよさそうです。
「新居でやりたいことを考える」ポイント
- 家づくりノートの作業は、ぜひ家族と一緒に進めること
3. どんな風に暮らすのかを考える
ここが難所。どんな風に暮らすのかを考え、住まいに求める条件、要望を整理していくパートです。「どんな風に暮らすか」って、そもそも、どんなレベル感で考えたらいいんでしょう?
まず、一日の暮らしを、朝起きてから夜眠るまで、具体的にイメージしてみましょう。平日と休日、それぞれ分けて考えて。家事の動線も重要です。
たとえば、洗濯なら、家の中のどこにある洗濯機で洗濯をして、洗濯が終わったらどこに干して、どこにしまうのか? 乾燥機を使うから干す必要はないのか? アイロンはするか? など。どうあってほしいかを具体的に想像してみてください。
日々の暮らしを、実際の行動レベルで整理していくんですね。これは、考えるのに時間もかかる作業! 時間をかけてじっくり取り組みたいですね。また、「一日のうちで、何をしているのが楽しい時間か?こんな一日になったら最高に幸せって思うのはどんな一日か」?と考えると思いつきやすくなるかもしれません。
「やること」という機能面から考えるのではなく、「時間の過ごし方」というソフトの面から考え始めると、すんなり入っていけました。
4. どんな設備・機能がほしいかを考えよう
このパートでは、より具体的な設備や機能についてリストアップしていきます。
設備メーカーのショールームなどに見学に行ったら、「家づくりノート」に見学した設備の感想をメモしておくと備忘録にもなります。
また、設備関係は選べる設備のレベルに予算が大きく影響します。予算に応じて賢く設備を選ぶためには、下手にあれこれ見ないほうがいい場合もあります。
5.優先順位をつける
いよいよ最終段階です。
不満点からビジュアルイメージまで、ノートに洗い出したら、最終的に必要なのは、それぞれの優先順位をつけて行くこと。
予算が潤沢にあれば、どれもこれも実現すればいいですが、現実的にはそうもいきません。 絶対にゆずれないことは何か? 優先順位を下げるものは何か? 具体的な家の設計段階で悩んでしまわないよう「家づくりノート」でばっちり整理しておきましょう。
家族で、しゃべっているうちは分かりません。表にして、○△×をつけるなど、家族みんなの要望を、まとめて優先順位をつけていくことが重要です。
また、家づくりでは、敷地による制限があったりして、思い描いていた家が建てられないという可能性もあります。1回調べたら分かることは、まず最初に調べてクリアにしておきましょう。
まとめ
以上が「家づくりノート」の作り方の紹介でした。家づくりは、家族で同じ「絵」を見ることが大事です。話すことで同じ絵になり、設計のゴールも明確になります。あとは、建築家という専門家を介して、形にする。みなさんの理想の家づくりでも、ぜひお役立ていただければうれしいです!
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