
注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと【アイランドキッチン編】


賃貸住宅では、なかなか選ぶことができないキッチンのスタイル。
「好きなスタイルのキッチンがある家に住みたい! 」注文住宅で家を買うとなると、特にそう感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「アイランドキッチンはいちばんの憧れ! 」という方に参考になる、「アイランドキッチンにしたけど正直後悔しているポイントがあるのよ……」という、実感たっぷりの体験談を集めました!
「新築一戸建てを建ててから気が付いた、ちょっとした後悔」をテーマに集めたお話のなかから、今回は「アイランドキッチン」についてのエピソードをご紹介します。
キッチンが丸見えで、お客様をお招きしにくい
郊外で駅から遠いということもあり、敷地面積には余裕があったわが家。リビングは大きくとって、ワンフロア30畳の広々空間になりました。そこでインテリアコーディネーターさんにオススメされたのがアイランドキッチン。
「アイランドキッチンはスペースに余裕がないと難しいのでマンションや分譲戸建てには少ないけれど、家族とのコミュニケーションをとりながらキッチンにいられるし、料理しながらテレビを見たり、庭の景色も眺めたりできますよ」と素敵なアイランド型キッチンのパンフレットを見せてくれて。
予算は上がってしまったけれどせっかくの広い空間を活かしたくて、勧められるままアイランドキッチンに。とても素敵な空間になりました。
しかしわが家には「素敵空間を素敵じゃない空間」にする人間が……。
アイランドキッチンの周りは、導線確保のため収納はほとんどおけません。夫も子どもも、ダイニングテーブルから直接手が届くアイランドキッチンの天板スペースに、どんどん物を載せていくようになってしまって……。
それがオシャレでかわいいものならいいんですが、健康のための青汁やらダイエット酵素やらストレッチ用のゴムとか耳かきとか。だんだん私も水筒やお弁当小物といった毎日使うアイテムを出しっぱなしにするようになってしまいました。
“素敵空間”だったはずが、引っ越して2年でおばあちゃんの家の昭和な風景がアイランドキッチンに出現しています。家族全員、インテリアにこだわりがあってすっきりキレイに暮らしたい! という方にオススメしたいですね……。
(Aさん・ハウスメーカーに依頼して戸建てを建築後2年)
ダイニングテーブル代わりに使おうと思ったら……
料理が好きで、「熱いものは熱いうちに食べてもらいたい」タイプ。揚げたての天ぷらなんか、作ったものをどんどん食べてもらいたい! と思っていました。
そこで考えたのが、アイランドキッチンの一部をそのままダイニングテーブルにしてしまうスタイル。子どもが小さないうちは、食べている様子を見ながら後片付けを始められたりもして、キッチンとダイニングが一体になっているのは本当に便利だな、と感じました。
木製のダイニングテーブルと違って、水滴がついたグラスをそのまま置いてしまって輪染みができる心配もないですし、子どもがいくらこぼしても掃除もラクなのは本当に助かりましたね。
1点だけ後悔しているのが、「足入れ」が悪いことです。普通のテーブルなら、天板の下に「足」を入れるスペースがありますが、箱の状態なので、どうしても足を開くか体を斜めにしないとテーブルとの距離が離れてしまうんです。長時間は座りにくいというのが正直なところ。収納は削っても、テーブルのように足を入れられる空間を作ればよかったと思っています。
(Bさん・ハウスメーカーで注文住宅建築後1年)
導線をきちんと考えないと、「大回り」に
夫婦二人とも料理が大好き。さらに、わが家の子どもたちも小さいころから料理のお手伝いをしたり、お菓子を作ったりが好きだったので、大きくなっても一緒にキッチンに立てるように、アイランドキッチンを選びました。
実際、作業スペースとしては広いのでみんなで一緒に料理を作るときはとても便利なのですが、シンクの裏側にも天板を広げて奥行きを取ってしまったのは少しやりすぎだったかなと思っています。
というのも、アイランドキッチンなので反対側に回ろうとすると、左右どちらかにぐるっと回りこまないといけません。「島」が大きければそれだけ遠回り。特に掃除機をかけるときはコンセントを気にしないといけないのが面倒です。ついつい「大きいほうが」と考えたくなるのですが、「必要最小限」という考え方も大事だったかな……と反省しています。
(Cさん・地元建設会社で注文住宅を建築後5年)
存在感があるからこそ! 後悔しないキッチンを作ろう

水回りの配線や換気扇の配置など、壁付けのキッチンよりも費用がかさみがちなアイランドキッチン。
それだけにデザイン性が高く、「家の中心的なインテリア」としての存在感が光ります。思い入れが強くなりがちですが、毎日の家事や生活に不便があっては本末転倒。
「起こりがちな失敗事例」については検討段階で把握して、自分と家族が納得できるか確認しておきたいところです!
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