築50年以上の実家、建て替えるメリットとは？

実家が築50年以上経っていると「使い勝手の悪い間取り」「収納スペースがない」「高い段差」「隙間風」「トイレや洗面所、浴室、キッチンが古い」「夏は暑く冬は寒い」などが気になりますよね。

年老いたご両親は“もったいないからこのままでいい”と建て替えや引っ越しに興味がなく「本当にこのままでいいのかな？」「何とか説得したい」「建て替えた方が経済的にもメリットがあることを理解してほしい」といった悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は古くなった実家を建て替えるメリットをお届けします。先送りにしがちな「実家」の悩みを解消しませんか？

古い住宅は災害時の大きなリスク

「年金暮らしの両親。それなりに老後の貯金はあるようなので、古い実家はメンテナンスを行いながらどうにか維持できそう。まだ元気だから家にお金と手間をかけなくてもいいのかもしれない……。」老いた両親だけが暮らす実家について、こんな風にお考えの方はたくさんいらっしゃいます。

しかし近年、地震の可能性が比較的低いと思われていた地域で大地震が起こり、多くの家が倒壊しています。耐震性能が現在の基準「耐震等級1」に達していない2000年以前の建物の場合、倒壊のリスクが高まることは言うまでもありません。

いつ、どこで発生するかわからない震災の備えは、とっさの行動が難しい高齢者世帯こそしっかりと取り組む必要があります。

コンパクトな規格住宅の登場でコストダウンした一戸建てを

すでに仕事を引退され年金暮らしのご両親が、住宅ローンを組むのは難しいですよね。現在も災害で被害を受けた方が、住宅・生活再建の費用を工面できないことが問題になっています。しかし、近年各ハウスメーカーで「コンパクトな規格住宅」の開発が進んでいます。

一人暮らしや二人暮らしの方がターゲット。平屋や小さい建坪、シンプルな外観で予算も抑えた規格住宅であれば、現在の古い家の維持・管理費をはじめ、体が不自由になった際の費用などと同等の価格帯で購入できます。

例えば、アイダ設計が展開する規格住宅「BRAVO minimal(ブラーボ ミニマル)」は12坪の平屋プランが税込1156万円から。他にもローコストでセカンドライフを快適に過ごせる「999万円の家」など、わかりやすい総額表示・納得価格でたくさんの規格住宅をご案内しています。

「BRAVO minimal」の12坪平屋プランにした場合、70歳から20年間を過ごすとして1156万円を割ると、ひと月あたり5万円を切る価格。住みやすい賃貸マンションに移るよりもはるかに安価です。

また自宅に住み続けながら、自宅を担保にして老後資金が借りられる「リバースモーゲージ」など新たな金融商品の登場もあり、資金面での選択肢も拡がっています。

将来の子世代のリスクを減らすきっかけにも

新築戸建ての建て替えに限らず、リフォームや引っ越しは「ため込んだ家財をリセットするチャンス」になります。50年以上暮らしている、部屋数が多い、延べ床面積が広い家などは残っている家財も多いものです。

「終活に向けて家の中の整理をしてほしい」と子世帯が思っても、親世帯は「モノが多くても困らず生活できているし、もしかしたら使うかもしれない。捨てるなんてもったいない！」という平行線のまま荷物がどんどん増えていく……というのはよくある話。家を建て替えることで、必要最低限の家具や家電に一新できるチャンスです。

また家を新しくすることで「いずれは売却を考えている」「賃貸に出したい」などの選択肢が増えます。次の世代に資産として引き継ぐためにも、住みやすい家にしておくとメリットがありますよ。

単身or夫婦の暮らしにリサイズで光熱費ダウン

古い大きな家の問題点として「高くなりがちな光熱費」があります。広い家・熱効率の悪い家では、冷暖房費が数万円になることも。

一人暮らし・夫婦の暮らしにちょうどいいサイズの家に建て替えることで、光熱費をグッと落とせる可能性があり、お風呂場の着替えや夜中のトイレなどでのヒートショックのリスクも減らせます。病気や怪我に直結する「暮らしにくさ」を解消することで、将来の医療費・介護費の負担軽減も期待できますよ。

親戚や友人の近くで安心して暮らし続けられる

高齢になればなるほど、それまでの人間関係が大切になります。高齢者向けサービス付きマンションなどへの引っ越しを選択する場合、長い時間をかけて地域で築いてきた親戚や友人、地域の方とのコミュニティを断ち切ることになる可能性も。

実家を建て直す場合、拠点を変える必要はありませんから、安心してこれまでの関係性を保つことができます。こういったことも健康寿命を延ばす大切なポイントになります。

まずは平屋・ミニマルな家で情報収集をはじめよう！

高齢になった親世帯の実家の建て替え支援の最初の一歩は、比較検討しやすい情報収集から始めましょう。「平屋」「ミニマルな戸建て」「規格住宅」こんなキーワードで検索するところからはじめてみませんか？

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