家づくりの際に家族と意見が対立したときはどうする?解決策を紹介
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ほとんどの家族にとって「家づくり」は人生で初めての経験で、人生で最も高額な買い物で、人生で最も思い入れのある契約になるものです。
それだけに、家に対する思いや意見が家族でまったく違ってしまうのは、家づくりがツラい思い出になってしまう原因となってしまうかもしれません。
今回は「家族、特に夫婦で家づくりに関する意見が対立したときの対処法」を過去、対立を乗り越えて家づくりに取り組んだ先輩たちに聞いてきました!
家族で「家」に対する意見が違うのは当たり前だというところからスタート
結婚前から「いつか家を買いたいね」「やっぱり一戸建てだよね」と憧れの話をしてきました。なので、お互い「こんな家が欲しい」ということについても一致していると思っていたんです。実際にハウスメーカー選びが始まるまでは。
私が「いつか一戸建てを」という話をしているときにイメージしていたのは、駅から多少遠くても静かで環境がよく、広々した土地に居心地のよい家を建てること。一方、夫がイメージしていたのは、一生モノの財産なのだから、建物はこぢんまりしていても土地の価値が高い便利な場所に家を建てることでした。
これまで、「家は大きな買い物だから、長い目で見て考えないとね」「やっぱりマンションじゃなくて戸建ての方が好きだなあ」こんな会話で満足してしまっていました。
「夫婦の意見は同じ」と思い込んでいただけに、肝心の「一戸建て」に求めるものが違うことがわかったときのショックは大きかったです。「家を買うなんてまだまだ先の話だよね」と思っているうちに「将来買うなら、建売がいい? 注文住宅がいい? 」とか「大手のハウスメーカーと、地元の有力工務店ならどっちが興味ある? 」なんて、具体的な家のイメージについて小出しに情報収集しておけばよかったのかなって思っています。
でも、いちばん大事なのは「それぞれ好みは違って当たり前」って考えておくことですね。
お互い違う意見の情報収集を担当してみよう
「延べ床面積は狭くなっても2階建てがいい」「部屋数に余裕があるにこしたことはない。選べるなら3階建てにしよう」こんな風に意見が分かれたときって、結局どちらかが折れるわけじゃないですか。
その時「俺が金を払っていくんだから」「私が家事をメインでするんだから」なんて理由で、無理やり自分の意見を通すとやっぱりあとあと禍根を残すと思うんです。「あの時、メインで家事をするって言って2階建てにしたのはおまえだろ」なんて言われちゃったりして。
できれば「確かに相手の言うことにも一理あるな」って納得したうえで、話し合いで決めたいじゃないですか。わが家が意識していたのは「意見が割れたら、自分のオススメする方のメリットを相手に伝えて説得することじゃなくて、お互い「相手がいった意見」について、“それぞれメリットデメリットを調べてくる”という方法です。
相手に話は素直に聞けないけれど、客観的な情報を自分で調べると割と素直になれて、話し合いのときでも相手の気持ちも理解できるなぁと思えるようになりました。
第三者の意見を聞こう
オール電化に太陽光発電に全館空調、24時間風呂にスマートホーム。新しいもの好き最新設備好きの夫は「せっかく家を作るんだから」と営業さんに勧められるまま、どんどん追加オプションを検討します。
いくら「光熱費がおトクになりますよ」とは言っても、初期費用は掛かるわけだし、そもそも家にいる時間は私の方が圧倒的に長いのに、勝手に決められたんじゃ面白くありません。別に「オール電化なんて絶対イヤ!ガスも使いたい!! 」なんて考えていたわけじゃないのに、だんだんその設備の導入自体にも後ろ向きになってしまいました。
そんなときに助かったのが友達の意見。「あ~それは嫌だよね~勝手に決めるなっていうの。とはいえ親戚が、太陽光発電と蓄電池のおかげで去年の地震の時の停電の時助かったって言っていたよ~」なんて、話を聞きながら客観的な話をしてくれるので、自分もだいぶ気持ちを落ち着けて冷静に判断できるようになりました。
「家探し友達」か「完全に味方になってくれる身内」を探しておくことをオススメします……!
第三案を検討してみよう
夫婦で意見が合わなかったのはハウスメーカー選びです。絶対に私がメインで連絡・やり取りをすることになるってわかり切っていたから、私が「なんとなく苦手だな」と思うような人が営業担当さんだったり、電話での応答が冷たい感じがしたりする会社はイヤでした。
一方夫からは「別に契約が決まればその後のやり取りは専門スタッフや設計士さんだから関係ないだろう、一生に一度の買い物をそんな一瞬のことで決めるつもりか」と言われました。そりゃ確かにそうなんですが……。
結局、ハウスメーカーは間取りと価格が合う夫がお気に入りのところにお願いすることに。その代わり連絡はすべてメールで、対面の打ち合わせは絶対夫が立ち合いできるときにしかしないと約束してもらいました。
「どちらにするか決める」というよりは、お互い納得できる折衷案、第三案、要するに「落としどころ」を探そうっていう気持ちをお互いに約束しておきたいですね。
お互いが納得できる締切を決めよう
私、正直に言うと優柔不断です。妻は「家を買うって大きなことだし、慎重になるのも仕方ないかもね」と最初は見守っていてくれていましたが、最初に計画を始めたのが長女の生まれたとき、その後毎週末のように展示場に行ったり内見会に行ったりと家探しをだらだらと続け、とうとう「これはもう買わずに今の賃貸のまま小学校に進んでいいっていうことかしら?? 」と怒られてしまいました。
2年後には小学校に入学する長女。新しい家から入学式に向かえるよう、何が何でも今年中に契約し、来年の春までには引っ越しをします!!
今思えば、はじめから「いつまでに結論を出す」とハッキリ日付も決めておけば、こんなに先送りせずに進められたかもしれません……。
一時的に意見が対立しても、最終的には「落としどころ」を見つけて家づくりをすすめられた先輩たち。
ご家族それぞれの「解消方法」を見つけられたことで、笑い話にできたのかもしれませんね!