食器棚はどんな大きさを選べばいい?サイズの決め方や収納アイテムも紹介
キッチンやダイニングの使い勝手を大きく左右する「食器棚」。
最近はさまざまなサイズやパーツを自由に選んで組み合わせ可能な「半カスタム食器棚」にも手に入れやすい価格帯の商品が多数登場しています。
そこで悩むのが、「どれくらいの大きさ・容量があれば我が家の食器やキッチン用品は上手に収納できるのだろう……?」ということ。
パンフレットにサイズは細かく載っていても、実際にどれくらいの食器が収納できるのか、今ひとつピンと来ないこと……ありますよね。
一般的に多く流通しているサイズの食器棚には、実際にどれくらいの食器をしまうことができるのかをご紹介していきます!
1.食器棚のサイズを知ろう!
食器棚・キッチンボード・カップボード・キッチンキャビネット……さまざまな呼び方がありますが、共通の定義はありません。
しかし、ニトリなどの量販店から、パモウナ・綾野製作所などの食器棚をメインに扱うメーカーまで多くの会社で共通して作られている食器棚のサイズがあります。
国内の一般家庭のキッチンや部屋の大きさやレイアウトに合わせやすいように、いくつかの基本パターンがあるのです。
なかでも、食器棚の「幅」が商品選びの大きなポイントになります。
人気の高い「上下に収納棚・引き出しがあり、中央がオープンカウンターになっていてコンセントがあるタイプ」で、オーダーメイド商品以外のサイズ展開をパモウナ・綾野製作所・ニトリの3つのラインナップで用意されている横幅を表にしてみました。
いわゆる棚部分・天板部分・引き出し部分を組み合わせて半オーダーメイドできる商品の場合、20cm単位で組み合わせる商品が多い一方、すでに「完成品」となっているタイプでは「W1200」が最も多いパターンとなります。
炊飯器やオーブンレンジにトースター、電気ケトルなど、電気を使用する調理家電が増えているため、食器だけでなくキッチンで使うものをすべて収納できるサイズや、ラック部分が大きいパーツ構成も人気です。
なお、今回ピックアップしたメーカー以外にも、たくさんの家具メーカーで食器棚を扱っています。インテリアショップなどで扱っている食器棚のメーカー名が知りたい場合には、本体内側に貼ってあるシールをチェックしましょう。
日本国内メーカーの製品ならば、「日本家具産業振興会」もしくは「全国家具工業連合会」の名前と「製造会社・管理番号」が記載されたシールが貼られています。日本家具産業振興会に電話して、その番号を伝えるればメーカー名を教えてもらえます! 通販の場合でも、問い合わせが可能ですよ。
2.食器棚を買うときに、どうやってサイズを決める?
幅についてはもっと狭い「隙間家具」と組み合わせたり、メーカーによっては5cm刻みでオーダーができるなど、選択肢が豊富。ご自宅のキッチンに合わせた収納を選ぶことができます。
一方、奥行きや高さについては「上下に収納棚・引き出しがあり、中央がカウンターになっていてコンセントがあるタイプ」にそこまでの違いはありません。
選ぶところといえば……
- 奥行:D450もしくはD500のどちらか
- 高さ:H1800~H2000※オプションとして30cm程度の棚の追加を選べることも
- カウンター高さ:85cm・90cm・100cmのいずれか
- 引き戸もしくは観音開き、引き出しを組み合わせ
と、この程度です。
天井の梁の位置や冷蔵庫の大きさなどによっても置けるサイズは変わりますが、作り付けの造作家具やデザインオーダー家具以外は、実寸よりも5cm程度の余裕をもち、まずは「最大置くことができるサイズ」の確認をしてください。
3.家にある食器を数えてみよう
「年に一度も使わない来客用の食器は寝室のクローゼットに、結婚祝いにもらったグラスセットはリビングボードの飾り棚に、景品でもらったマグカップもキッチンシンクの棚に隠れてた……。」などなど、自分の家にある食器がどれくらいの量なのか、実はよく把握できていないというパターンは珍しくありません。3人家族なのにマグカップだけで100個あっても、使い切れませんよね。
せっかくの「良い食器」も、使わなければ宝の持ち腐れです。毎日の家事を快適にこなすためにも、食器棚を購入する前に、食器棚に収納したいものをすべてピックアップして、どれくらいの量があるのか、チェックしてください。
もちろん、未使用の食器は整理することが大切です!
4.サイズごとの食器棚の容量を知ろう!
収納したい食器を確認したら、次は「どれくらいのスペースが必要なの? 」という確認をします。
とは言え、「このキッチンボードの引き出しにどれくらいの食器が入るのか」という点は、なかなか分かりにくいものです。厚みも大きさも、また重ねられるかどうかもそれぞれの食器で違います。一概に「幅○cmにはお皿○枚」と決められません。
実際にどれくらいの大きさの空間に、どれくらいの食器が入るのか、お写真でご紹介します!
なお、今回ご紹介する食器棚は「幅100cm・奥行き50cm」のタイプです!
まずはイメージしにくい引き出し部分からご紹介しましょう。
この引き出しの内寸幅は「51.6cm」です。
そこに、22cmの大皿、17cmの中皿、12cmの小皿を入れることができました。
ちなみに、キッチンボードに収納できるのは調理器具や食器だけではありません。よく使う乾物や調味料も、上から見渡せるように収納すると使いやすくなります。
引き戸部分は、棚の高さを変えられるので食器に合わせて組み合わせましょう。
上部に余裕を持たせた方が出し入れがしやすくなります。
大きい食器と小さい食器を組み合わせて前後にずらすように置くと収納力アップです!
5.食器棚と組み合わせてオススメの収納アイテム
食器棚にそのまま食器を並べるよりも、収納アイテムを上手に使った方が使い勝手がグッと向上します!
たとえば収納棚の最上部。「普段使わないもの」を入れがちですが、「軽いもの」の収納にもオススメです。プラスチックケースなどを利用し、まとめて引き出せるようにすると出し入れが便利になります。ちなみに、162cmの私が背伸びをせずに手を伸ばして届くギリギリの高さです。
箸やスプーン、箸置きなどの細々したものも上手に収納したい! オススメなのが、この「大きさを調整できる仕切り」です。地域ライターEはニトリで購入しました!
引っ越し時に用意したいのは、食器棚に敷くシート。滑りにくい素材で、地震時の落下防止や、収納時の食器の割れ防止に役立つだけでなく、音がしにくくなったり大掃除が楽になったりします。画像では見にくいのですが、凹凸のあるシートが敷いてあります。
6.食器棚選び・最大の失敗とは?
食器棚・キッチンボードはパーツを組み合わせて収納スタイルが選べるシリーズもたくさんありますが、イメージだけで決めてしまうと、後から後悔してしまうことも……。
大型のキャビネットタイプを選んだら、3階建ての階段の踊り場を上げられず、購入を断念することになったり、採寸を間違えて購入した食器棚が設置できなかったりという「失敗」が起こらないように、サイズと搬入経路をしっかりと確認したうえで暮らしに最適な食器棚を検討してくださいね!