注文住宅・新築一戸建ての購入後に掃除で後悔したことは?
ぴかぴかの新居に引っ越したら、汚れはためずに当初のキレイをキープしよう! そんなふうに張り切っていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。
とはいえ、きれいをキープするには毎日のお掃除が大切。できるだけ負荷をかけずに、ささっと済ませられるお掃除スタイルを確立したいものです。そこで、今回は「掃除」に注目した後悔ポイントを集めてみました。
家づくりの先輩たちが、お掃除においてどんな後悔をしたのか体験談をどどーんと紹介!
シリーズ 「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」から「掃除編」をお届けします♪
凹凸のある石造りの玄関ホール……拭き掃除ができない!
「玄関は家の顔。本物の素材感を感じられる、玄関土間と屋外部分が一体になった石張りの床にしたい」というのが、夫のたっての希望でした。
一般的なタイルと比較すると石張りは値が張りますが、そう大きな玄関というわけでもなく、別荘のような雰囲気で私も好みのデザインだったので、特に反対もしませんでした。
乱形石がセンスよく組み合わさっていて、アプローチと一続きのデザインになっているから玄関が広く見えるのは気に入っています。
一つ、予想外だったことが「掃除のしにくさ」です。以前住んでいたマンションの玄関は真っ白でツルツルした人工的な四角パネルが敷き詰められていました。白いからちょっとしたゴミが落ちていたら目立つし、掃除はよくしていましたが大き目のお掃除用ウエットシートで拭き掃除すればあっという間にピカピカになったので、お客様からも「綺麗で明るい玄関でいいですね」なんて褒めてもらっていたのですが……。
まず、本物の石の質感を残すために石の細かい凹凸がそのままです。つまり、拭き掃除がとてもしにくいということ。しかもパッと見では目立たないものの、ゴミは無くなっているわけではないので隅に埃がたまってしまいやすいののですが、ほうきもかけにくいしちり取りもうまく使えません。
素材こだわるなら、その分手間がかかるものと思っておいた方がいいですね……。
(Aさん・アトリエ系建築事務所で注文住宅を建築して3年)
4つ口の外国っぽいコンロ。そんなに使わないのに掃除は4倍
キッチンが可愛いと料理するのも楽しくなりそうだし、全部自分好みでセレクトできる場所だし、昔から憧れていた海外製のシステムキッチンを入れてもらいました。ガスコンロは真っ白な台が可愛い4つ口をセレクト。正直4つもコンロを同時に使う料理なんてほとんどしないけれど、鍋敷き代わりに使うのも便利だよね! と思っていました。
誤算だったのが掃除です。使わなければそんなに汚れないでしょ? と思っていたのですが、全部のコンロをまったく使わないわけではないので、やっぱり油も跳ねるしそれなりに汚れます。
五徳部分を取り外して、見えないところも拭き掃除して……となると手間はやっぱり2口コンロの倍かかりますね。可愛さと掃除の手間、天秤にかけるのは難しいです。
(Bさん・地元工務店で注文住宅を建てて10年)
玄関ホールのシャンデリア。くすんできているけど掃除のハードル高すぎる
玄関ホールは2階まで吹き抜けになっていて、そこに直輸入した大きめのシャンデリアを吊り下げています。今どきなかなか珍しいようで、お客様にも「キラキラしていて素敵ね」と褒めていただけることも少なくないのですが、最近ガラスがくすんできているような気がします。
幸いまだ電球は切れていないのですが、年数的にそろそろ限界のはず。そのタイミングで業者さんに依頼しようとは思っていますが、本当は降ろしてもらってメンテナンスに出した方がいいんだろうな、と悩み中です。
本当は小まめに埃だけでも払えたらいいんでしょうけど、ウッカリひっかけて落としたら大変。毎日目にするところなので、気になるのが嫌ですね。
(Cさん・ハウスメーカーに依頼して注文住宅を建築、13年)
階段の引き出し収納、埃が入り込んで結構掃除が必要
わが家は20坪には少し足りない、いわゆる狭小住宅。そのなかでできるだけ収納を増やしてほしい……とお願いしたところ、階段下に引き出しを作り、すべて無駄なく収納にするという提案を受けました
たしかに普段使わない冠婚葬祭用や季節の靴等がしまっておける場所になる!と大喜びしてお願いしたのですが……。
埃や靴についていた砂などが、案外引き出しの中にたくさんたまります。湿気がこもらないように少し隙間を作ってもらったのですが、そのせいかもしれません。やっぱり収納は掃除・メンテナンスまで考えないとダメですね。
(Dさん・建築士に設計を依頼した注文住宅を建築後5年)
目指すはメンテナンスも見据えた家づくり!
お掃除ロボットや自動洗浄浴槽など、お掃除の負担を軽くする家電や設備はどんどん進化を遂げているものの、まだまだすべてを自動化できるというわけではありません。また、1年に1度の大掃除など、特別なお掃除に負担を感じる方もいれば、毎日の掃除は1分でも短くしたい! という方も。
どちらにせよ、大切なのはメンテナンスのしやすさです。引っ越し後の暮らし方をイメージしながら間取りや設備を選んでくださいね!