「カーテンなし」のメリットデメリットは?家づくりの体験談集めました!
「住まい」に関するたくさんのお話を集めるなかで「その選択肢は思いつかなかった!! 」と目からうろこが落ちるアイデアをお届けしたい!
そんなアイデアの一つが「カーテンなしの家」という選択肢。
「引っ越したその日に必ず必要になるもの」としてリストアップされることもあるカーテンを「つけない前提」で設計する方が少なくないという事実に驚きつつも、そのメリットを伺って「なるほど、それは検討の余地あり!」と超納得! もちろん実際住んでみて感じたデメリットについても伺っています。
現在、カーテンで悩んでいるという方も、これから家づくりを始めたいと思っている方も参考になること間違いなしですよ!
1.カーテンなしのメリットとは?
まずは「カーテンなし」で得られるメリットからご紹介します!
「それは当然」というものから、「知らなかった! 」というものまでありました。
1-1.カーテンをなくした解放感は最高!
カーテンなし生活最大のメリットは何といっても「カーテンがないことによる解放感」ですね!
カーテンって、開けているときも存在感があるじゃないですか。窓の端から端まで窓の外を見られるのって、ホテルのような「非日常感」を出せるなあと思って、デザイン重視で決めました。
両親からは、「いくらお隣さんがこちら側に大きな窓を向けていなくて、塀が高いからって庭に侵入されたら、家の中が丸見えよ? 」って反対されたんですけどね。そもそもそんな侵入者がいたらカーテンなんてあってもなくても怖いことは一緒ですし。昼間は外より中のほうが暗いので、案外庭から家の中は見えないです。その代わり夜はよく見えますけど(笑)
実際に住んでみて、他にも開放されたことがあります。
冬に結露でカーテンが濡れることもなくなるし、飼っている猫たちが爪をひっかけることもなくなったし、カーテンのタッセルがなくなって大騒ぎすることもなくなりました!
こういう日常の面倒くさいことがなくなって本当にうれしいです。
1-2.カーテンがない=洗濯不要!
家事が苦手です。以前、「1年に1回もカーテンを洗わないなんて!! 」と怒られて、しぶしぶ洗ったら裾はほつれるし乾かしたらしわだらけになるし、乾いたらなぜか短くなっているし、フックのアジャスターは1本足りなくなるしで、散々な目に合いました。
それでハウスメーカーのインテリアコーディネーターさんとカーテンレールとカーテンボックスの打ち合わせの時に、「カーテンの洗濯をしたくないから、ブラインドにしようかなあ」と言ったら、「南向きの傾斜地で、しかも景色のいい二階リビングですし、むしろ外側に庇をつけてカーテンなしにするのはどうですか? 」って提案してもらったの、本当によかったです!
1-3.布製品を少なくしてアレルギー対策に!
家族全員、重度のアレルギー体質。特に、花粉症やハウスダストに強く反応してしまいます。その対策として、カーテンをなくすことにしました。
洋服なら毎日洗濯することもできますが、さすがにカーテンは現実的ではないですし、家の中にハウスダストを生む原因になる布製品はできるだけ置きたくなかったんです。花粉なども自然とついてしまいますし。
実はこのアイデアは耳鼻科のお医者様に教えてもらったこと。長男が3歳くらいのときに、「アレルギーが強い子は、夜寝るときにぬいぐるみをベッドに並べたり、カーテンにくるまって遊んだりしないように気を付けて」と教えてもらったんです。
視界と日差しが気になる場所は窓が小さくなってしまって採光という意味では不自由なこともありますが、リビングと寝室はカーテンなしにしてよかったなと思います。
2.カーテンなしのデメリットとは?
カーテンなし生活を通じて感じたデメリットや、デメリットを未然に防いだ建築時の工夫も要チェックです!
2-1.西向き窓にカーテンなしは絶対NG
できるだけ節約したかったので、前の家で使っていたものをなるべく再利用しました。もちろんカーテンも。でも、部屋数自体が増えてしまったので、全部の部屋には足りません。
当時はまだ子どもが生まれる前だったので、「将来の子ども部屋」として2部屋用意していた二階の個室にはまだカーテンつけなくてもいいか、と「そのつもりなかったけどカーテンなしの部屋」になりました。
1カ所は特に問題を感じなかったのですが、西向きの窓がある方の個室はカーテンなしではだめでした。西日の影響で、せっかくの無垢フローリングに日焼けの跡がくっきりと!!
賃貸物件の見学で、紙で窓を覆っているのを見たことがありますが、「このためだったんだな……」と納得しました。
2-2.意外と気になる「上からの目線」
高台の造成地の端の区画を購入しました。高台の端なだけに景色が良かったので、窓を大きめにとって、カーテンなしのリビングにしたんです。お隣さんとも庭がそれなりに取られているし、区画の塀も2m近くあってお互い視界に入らないと思って気にしていませんでした。
でも、「見えちゃう」のって同じ高さからとは限らないですね。夜、なんとなく視線を感じて窓の外を見たら、お隣さんの二階の窓にはっきり人が見えました。
向こうがあれだけしっかり見えるということは、わが家も見えるということ!リビング同士ではないので、今まで気が付かなかったのかもしれません。
「斜め上」からの視点のことも忘れてはいけませんね。とりあえず窓に立てかけるすだれでも買ってこようかと思っています……。
2-3.暑さ寒さ対策にはペアガラスが必須!
工務店さんに「カーテンボックスをつけないなら、窓はペアグラスにしておきましょう!! 」と強く勧められました。
正直、「カーテン一枚くらいで、そんなに気温変わる?? 」と思っていたのですけど、ペアガラスにしなかった二階の個室をうっかりカーテン閉めなかったらとっても寒かった……。
特に大型の窓ガラスになると高額ではありますが、光熱費を考えたらペアガラスにしておく方がお得かもしれませんよ。
3.わが家的には? メリット・デメリットを踏まえた家づくり
「カーテンなしも意外とアリかも! 」というご家庭も、「うちでは取り入れるのが難しそうだな……」というご家庭も、それぞれあったかと思います。
何よりも大切なのは、その選択が“わが家にとって”メリットがあるかどうか、ということ!
生活スタイルや家族構成は、当然ですがそれぞれのご家庭で違います。せっかくの家づくりですから、わが家にとってのベストを探してみてください。