自宅に勝手口を設置するメリット・デメリット
ほとんどの人が初めての「家づくり」。この設備は絶対必要! と明確に判断できるものもあれば、「これ必要かな? 」という自分では判断が難しい設備もありますよね。
そんなグレーなラインの設備の一つとして挙げられるのが「勝手口」。便利だと聞くけれど、勝手口を付けようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、事例と共に自宅に勝手口を設置するメリット・デメリットをまとめてご紹介していきます! 新築住宅の間取りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
知っておきたい! 勝手口を付けるメリット&デメリット
勝手口ありのメリット
まずは、メリットからチェックしていきましょう。
- キッチンから外へ出られる
- 生活動線を増やせる
- 採光・換気ができる
キッチンに併設されていることが多い勝手口。住宅の裏口としての役割を果たすので、ゴミ捨てや食材の出し入れなど、ちょっと外出したいときに便利です。特にゴミ捨てはリビングを通らずにできるのが嬉しいですよね!
また、勝手口があるということは窓ガラスや扉があるということなので、採光や換気ができるのもメリットの一つ。太陽光を取り入れることで明るいキッチンを作ることができるうえに、空気の入れ替えもしやすくなります。
特にキッチンは匂いがこもり、夏になると湿気が溜まりやすい場所ですが、勝手口を開けておくことで効率よく換気ができます。
勝手口ありのデメリット
ここからはデメリットも見ていきましょう。
- 防犯面が心配
- 冷気が入りやすく冬場が寒い
- 掃除が大変
一番のデメリットは、やはりセキュリティ上の問題。玄関やリビングの窓とは違い、人目のつかない場所にあるだけに、不審者や泥棒などにも狙われやすい場所となってしまいます。
さらに、採光や換気ができるというメリットがある反面、冬場は外の冷たい空気をそのまま取り込んでしまうというデメリットが。寒い地方に住む方は、特に気をつけたいポイントですね。
単純に掃除する場所が増えるというのもデメリットの一つ。ドア枠や窓ガラスを拭きあげ、面格子に溜まったホコリを取り除く……となると、結構な手間になりますよね。とは言え、汚いまま放っておくと防犯上のリスクが高まるので、ある程度定期的に掃除することが必要となるでしょう。
勝手口を取り付ける場所は、キッチンとは限らない!
そして、もう一つ意識しておきたいのが取り付ける場所! 「勝手口」というとキッチンにあるイメージですが、キッチンにこだわる必要はないんです。
お風呂場の近くに勝手口を取り付けることによって、湿気が溜まりやすいお風呂や洗面所の換気ができるのだとか。また、子どもたちが泥だらけで帰ってきても、そのままお風呂に直行できるというメリットもあるそうです!
キッチンには不要かも?と思っていた勝手口も、お風呂場の近くに設置したことで「あってよかった」ものになっているのだとか。取り付ける場所によっても、必要・不必要は変わってきそうです。
グレーラインの設備の取り入れは活用の見極めが肝心!
みんなが取り入れるわけではない「勝手口」。あったほうが便利だろうと思う反面、実際に取り入れてみないと“どれほど活用するのか”が分からない設備の一つです。
そういった間取りを考える際には、家族のライフスタイルを振り返るのがポイント。メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットも知ったうえで導入を決めてくださいね!