熊本県のお役立ち情報
熊本県とは
熊本県は九州のほぼ中央に位置し、世界最大級のカルデラをもつ阿蘇山を有することから「火の国」と呼ばれる一方、豊富な地下水資源から「水の国」としても知られています。県庁所在地の熊本市には日本三名城の1つ熊本城があり、歴史と伝統が息づく城下町として栄えてきました。温暖な気候や肥沃な土壌を生かした農業が盛んで、トマトやスイカなど全国トップクラスの生産量を誇る品目も多く、農業産出額は2022年時点で全国第5位を記録しています。また有明海や天草灘では漁業や養殖業も盛んです。近年は九州新幹線の全線開通により交通の利便性が向上し、企業誘致や太陽電池関連産業の振興を背景に製造業も伸びつつあります。さらに県内各所には個性豊かな温泉が点在し、阿蘇山の壮大な自然や、熊本城・水前寺成趣園をはじめとする史跡があるなど、観光地としても人気です。豊かな自然環境と多彩な産業・観光資源をあわせ持つ熊本県は、暮らしやすさと楽しみを両立できるエリアとして注目されています。
熊本県のおすすめのエリア
熊本県に移住する際におすすめのエリアは、以下の通りです。
熊本市:熊本市は、2012年に政令指定都市となった、ビジネスや行政機能が集積する県庁所在地です。市中心部には名城・熊本城を望む繁華街が広がり、西日本最大級とも言われる上通・下通のアーケード街を中心に、多彩なショップや飲食店が賑わいを見せます。子育て支援にも力を入れており、「子育て支援優良企業」認定制度や病児保育制度など、保護者が働きやすく子どもがのびのび成長できる環境が整っています。医療機関の数も政令指定都市の中で上位を誇り、24時間対応の救急体制など安心して暮らせる条件が揃っているのも魅力です。
八代市:熊本県南部に位置する八代市は、東に九州山地がそびえ、西には波穏やかな八代海が広がる地域です。球磨川などの河川と江戸時代の干拓によって形成された広大な平野には農地が広がり、特に畳表の原料・い草の生産量は国内トップクラスを誇ります。子育て支援にも積極的で、例えば出生祝い金やこども医療費の助成、保育料無償化など経済的負担を軽減する制度が充実しています。また、市内各所に子育て支援センターが設置されており、交流や育児相談の場も整っています。
宇土市:宇土市は、日本の夕陽百選にも選ばれた御輿来海岸や、名水百選に指定された轟水源などの、豊かな自然に恵まれた地域です。一方、市内には大型商業施設や病院、学校などが点在しており、暮らしに必要な買い物やサービスをほぼ完結できる利便性の高さがあります。また、産後ケアや医療費助成、給食費免除制度など子育て環境も整備されており、市内各所に児童施設がある、子育てしやすいエリアです。
宇城市:宇城市は熊本県の中央部に位置しており、福岡や鹿児島、天草方面への移動もしやすい地域です。また、無料の妊婦健診やこども医療費助成、高校生以下の給食費無料など子育て世帯向けの制度が多数あります。さらに2024年4月からは「子育て支援定住促進事業補助金」が始まり、新築・建売住宅を購入すれば1戸あたり50万円の補助を受け取ることができます。
熊本県の交通事情
九州のど真ん中に位置する熊本県は、2011年の九州新幹線全線開業や九州自動車道などの高速道路網、2023年にリニューアルオープンした阿蘇くまもと空港の新ターミナルビルによって、県内外・国内外のアクセスが大きく向上しました。東京(羽田・成田)からは飛行機で約1時間40分、大阪(新大阪駅)から新幹線で約3時間と、観光やビジネス出張もしやすい環境が整っています。特に圏内で公共交通機関が整っている熊本市では、JR鹿児島本線や豊肥本線に加え、市電(路面電車)がJR熊本駅や上熊本駅から市中心部を結び、5~10分間隔で運行しています。市内には九州産交バス・熊本電鉄バスなど複数のバス会社が路線網を広げており、市中心部であれば5~15分に1本程度のバスに乗れるため、車なしでも不便を感じないエリアです。
熊本県のおすすめスポット
熊本県の観光スポットとして特に有名なものが、熊本城、水前寺成趣園、および阿蘇山です。日本三名城の1つに数えられる熊本城は、戦国武将・加藤清正が慶長6年(1601年)から約7年かけて築いた城です。総面積約98ha・周囲5.3kmの広大な敷地には、かつて天守3棟、櫓(やぐら)49棟、櫓門18、城門29などが配され、敵を寄せ付けない要塞として機能していました。現在の天守閣は昭和35年に再建されたもので、2016年の熊本地震からの復旧工事が進んでいます。水前寺成趣園は熊本市中央区にある回遊式庭園で、国の名勝・史跡に指定されています。寛永9年(1632年)に肥後藩主・細川忠利が御茶屋を建てたのが始まりで、その後三代目藩主・綱利の時代に完成しました。園内には京都御所から移築されたと伝わる「古今伝授の間」があり、この建物から見る成趣園の風景が最も美しいとされています。阿蘇山は世界有数の大カルデラであり、中央の阿蘇五岳の中でも中岳は活発な噴火活動を現在も続けています。直径約600m、深さ約130mの火口は、白く激しい噴煙を噴き上げるダイナミックな光景を間近で体感できる貴重なスポットです。ただし、天候や火山活動の状況次第では、有毒ガスの発生など安全管理のため立ち入り禁止となる日もあるため、訪問の際は事前に阿蘇火山防災会議協議会の公的情報を確認しましょう。