ペットスペースを考慮して注文住宅・新築一戸建てで後悔したことは?
1529 view
可愛いペットと楽しく暮らすために、家を建てるときはペットのためのスペースを作ってあげよう! という飼い主の方のために、ハウスメーカー各社でもペットと暮らすためのさまざまな設備を提案するプランも増えています。
とはいえ、「一戸建てを建てたら、念願だったペットを迎えよう」とお考えの「飼い主初心者」の方にはイメージがしにくい部分もあり、「せっかく高い予算を割いて作ったのに何も役に立たない」「人の暮らしが不便になってしまった……」という後悔パターンもあるようです。
「新築一戸建てを建ててから気が付いた、ちょっとした後悔」シリーズ、今回は「ペットスペース」についてのご回答を集めました!
1.猫のトイレ、むしろリビングにした方がよかったかも
どんなに気をつけてブラッシングしたり、定期的にシャンプーしたりしても、トイレのにおいは臭いに決まっていますよね。なので、猫ちゃんの「トイレスペース」は洗面所を広めにとって、作り付けの収納棚の下段を専用スペースにすることにしました。
洗面所なら一日中換気扇もつけておけるし、洗面やお風呂も近いから洗い物もしやすいし、長時間いることもないから臭いも気になりにくいだろうし、トイレも近いから猫砂もながしやすいし……。と我ながらいいことを思いついたな! と思っていたのですが。
洗面所って、そんなに長い時間その場所にいる、ってことないじゃないですか。歯磨きしたり手を洗ったり、お風呂の後に着替えをしたりってせいぜい10分程度。なので、猫ちゃんがトイレを使っていることに気が付くのが遅くなるんです。
「猫のトイレはすぐにきれいにしてあげないと、猫のストレスになるし臭いもきついから気を付けてね! 」と子猫を譲ってもらった友人に聞いていたのに……。
回数は1日せいぜい3、4回程度なわけだし、トイレを使ってすぐに捨ててしまったほうが部屋に臭いもこもりません。むしろ、リビングの一角にトイレスペースを用意しておいたほうがすぐに気がついて片付けられてよかったのかもしれないと思っています。
一度覚えたトイレの場所を変えてしまうのもストレスということで、1日何回か無駄に洗面所に足を運んでチェックしています……。
(Aさん・個人の設計事務所に依頼し、戸建てを建築後2年)
2.自動水栓はよかったのか悪かったのか……?
「長く使うものだから、水回りは最新の設備をそろえておこう! 」と決めていたので、キッチンシンクも洗面所も「自動水栓」機能のあるタイプになりました。
便利なんですよ、とっても。でもうちの子たちにも便利な機能になっていて……。
猫ってもともと汲んでおいた水皿のお水を飲むのが嫌いな子がいるんですよね。毎回新しく汲みなおして~と催促してくる子もいるのですが、わが家の愛猫は自動水栓の使い方を覚えてしまいました……。器用に洗面ボウルのふちに立って、顔でセンサーのあたりをくるくるっと……流れる水を横から飲んでいます。
水汲みをしなくても勝手に飲んでくれると言えばいいのかもしれませんが、時々つるっと滑って体ごとびしょぬれに。落ちなくても長毛種なので首回りが濡れて冷たくなったのを私の足にこすりつけられてびっくりします。
これを知っていたら、わざわざお高い自動水栓にはしなかったですね……。
(Bさん・ハウスメーカーで自由設計プランの一戸建てをたてて2年)
3.多頭飼いをするなら、専用部屋を用意するべきだった
初めてゴールデンレトリーバーをわが家に迎えたのは7年前です。家の購入と同時にペットショップを訪ね、家族全員一目ぼれしてしまいました。
もともと犬を迎えようという気持ちはあったので、ガレージから直接入れる掃き出し窓がある部屋を、収納兼ケージスペースにしました。病院に行くのにもケージを使いますし、車へ乗せおろしをするのにも便利だったのでこのアイデアはよかったのですが……。
すっかりゴールデンレトリーバーの魅力にハマってしまい、「多頭飼い」に憧れるように。
しかし、多頭飼いの先輩に聞くと、後から子犬を迎えるならはじめは距離がとれるようにしてあげたほうがいいし、今ケージを置いている4畳半程度の広さに荷物も入った部屋では距離が近すぎる、と言われてしまいました。当時多頭飼いをするとは考えていませんでしたが、「犬小屋程度のスペースがあればよい」というイメージでスタートしてはいけませんね。
(Cさん・地元建設会社で注文住宅を建築後7年)
4.「音」「室温管理」「臭い」対策アイテムはたくさんあります!
「家族全員、動物が大好き! お世話の大変さも全く気にならない!」というご家庭ばかり……とはいきません。特に、ペットを初めて飼う人がひとりでも家族にいるなら、
- 音(鳴き声や歩く音)
- 室温管理(高くなりがちな光熱費、人間との適温の差)
- 臭い(糞尿・吐き戻しなど排泄物、体臭や布製品につく臭い)
これらへの対策はしっかりと取り組んでおきたいものです。
特に、消臭効果の高い壁紙や、乾燥させずに室温を快適にできる床暖房など、家を建ててしまった後に改めて導入するにはコストがかかるアイテムについてはしっかり検討しておくことをオススメします!